ビジネス関連のことを徒然なるままに…

ビジネスidiomを日常社会人生活と絡めながら1つずつ例文で使っていこうと思います。

【本日のビジネスidiomと小話】way off the mark

以前、商品のプロモーションで宣伝効果を高めることを優先して、 機能が過度に強調して消費者に伝わってしまったことが原因で、 公式に是正命令が出された、という事件があった。

その時、うちの上層部はというと、何を思ったか「 少し誇張して宣伝してしまった感はあるが、 幸い事故も起こっていない。商品的に欠陥があるわけではなく、 大きな問題とはならない」というスタンスで平然としていた。

しかし、 彼らは現代社会のネットの恐ろしさを甘く見ていたのである。

情報発信も何かへの評価も投稿も、 何でも匿名でできる状況にある現代社会では、 人々はそれこそ恐れることなく過激な発言をネットに書き込む。 日常生活では面と向かって言わないようなことも、 平然と不特定多数に向かって発信できてしまう。

それが国内でも大きな問題となっており、 法整備が急がれている状況だ。

このネットでの誹謗中傷問題もそうだが、 仕事をしていて良く感じるのは、 相手に正しく自分の考えていることを伝えることの難しさである。

よく「相手の立場に立って、 その言い方で言いたいことが伝わるのかをよく考えて話す/書くよ うに」と言われるが、 個人的にはこれは相当に難しいことではないかと思う。

どうしても自分の主観が入ってしまい、 特に全く背景知識がない人に対して、 うまく自分の主張を伝えるのは大変難しい。

そしてそもそも相手の立場に立って、と言うが、 他人なのだから立場に立つもなにもないのではないかと思ってしま う。

いったいどうすれば良いのか、 永遠の私自身の課題だと感じている。

それはさておき。

この件は、案の定ネット住民に袋叩きにされ、 問い合わせや苦情も増えたが、 しばらく我慢しているうちに下火になり、 何の対策もなされないまま世間の興味が薄れていって事なきを得た 。逆に、他社商品と比べる良い機会となり、 逆の意味での宣伝効果もあったとのこと。

 

The prospect of this matter by our executives was way off the mark.
They disregarded the impact from the internet society and it was too much bigger than they have expected.